お子さんが幼稚園生であったり、
小学校の低学年であったら、
幼稚園や小学校で七夕飾りを作ってくる時期になりました。
「子どもたちは今年はなんてお願い事をするのかしら?」
「短冊チェックしちゃおっかな?」
なんて、その内容にも親としては興味があるところです。
幼稚園でも七夕のお話しは、
絵本や紙芝居で教わってくることかと思います。
それでも聞いてくる子どもの、
「どうして?」
の『どうして』アタックには、
全力で打ち返すとまではいかないまでも、
親としてはなるべく答えてあげたいですよね。
じゃあ、子どもが、
「どうして短冊を飾るの?」
と聞かれたら、何て答えますか?
お母さん世代でも、
意外と本当の由来を知らない人が、
いるのではないでしょうか?
子どもに聞かれた時に、
「それはね、こういうわけなのよ」
なんてさらっと答えられるように、
こっそりお教えしちゃいますね。
七夕の短冊には由来があった!子ども向けに簡単に説明しましょう
七夕のお話しで欠かせないのが、
織姫と彦星ですが、
そこへ付け加えて欲しいのが、
中国の行事だったとう「乞巧でん(きこうでん)}というものです。
昔の中国では7月7日に織女星にあやかって、
機織や裁縫(お洋服を作ること)が、
上手くなるようにお祈りする風習が生まれました。
お洋服を作ること以外にも、
芸事や書道(書道や他の習い事)が上手くなることも、
7月7日にお祈りしたんです。
それが時と共に次第に変遷していって、
色んな願い事をするようなったのです。
時代は江戸時代。
寺子屋(学校)で学んだ寺子(生徒)たちが、
習い事が上達するようにと「短冊」に書いたのが、
日本の七夕での願い事の始まりです。
これって、お母さん方知ってましたか?
昔は『七夕=勉強』となっていたんですね。
七夕の5色の短冊はそれぞれに意味があるんです!
歌にも出てくる「5色の短冊」とは、
一体何の意味があるのでしょうか?
まずは5色とはどこからきたのか?
からお話ししていきます。
短冊は短冊の由来でお話しした理由で、
飾られるようになりました。
ここでまた「乞巧でん」が登場するのですが、
「乞巧でん」が伝わったばかりの頃は、
短冊を飾るのではなく5色の糸を供えていたんです。
糸だったのがいつの間にか、
布に変わっていったんです。
江戸時代になって庶民の間に七夕が広まると、
布は高かったのでなかなか手に入りにくくなり、
紙の短冊へと変わっていったわけですね。
さて、ここでやっと5色の説明です。
5色とは、
赤・青・黄・白・黒
のことを指します。
この5色は人間の守るべき5つの徳(五徳)、
を指すと言われています。
青・・・仁
徳を積み人徳のある人間力を高める
赤・・・礼
父母や祖先への感謝の気持ち
黄・・・信
信頼、知人・友人を大切に
白・・・義
義務や決まりを守る
黒・・・智
学業の向上
願い事は短冊の色の意味に合わせて書いていた、
そんな風習もあるそうですよ。
七夕飾りの短冊って、
深い・・・。
まとめ
七夕はてっきり織姫と彦星が、
年に一回会える日特別な日だから、
「お願い事も叶うかも?」
くらいにしか認識していない人が多いかと思います。
実は歴史ある七夕には、
こんなにも深〜い想いがあったんですね。
これはなかなか子どもに説明するのって、
なんだか難しそうですね。
私がもし幼かった子どもに、
「七夕にどうして短冊を飾るのか?」
と聞かれたら何て答えるかを、
ちょっと考えてみたのですが、
正直なところ上手く説明出来なさそうです。
わかってもらえるかも疑問ですし、
まだ小さな子どもがこの内容を知りたいかなとも考えてしまいますよね。
それでも絞り出したとしたらこんな感じ。
「昔はお仕事やお勉強の
お願い事をしたけど、
今は優しいお星さまの神様が、
何でもお願い事をきいてくれるんだって」
でしょうか。
お恥ずかしい次第です(汗)