秋のお彼岸の時期になると、
田んぼや畑の周りや川辺、道端などあちこちに、
目にも鮮やかな赤い花を咲かせる『彼岸花』。
『彼岸花』というのは、
聞くだけでなんだか怖いイメージがありますよね。
よく小さいころ、
「彼岸花は触ってはいけない」
と、いわれたことがある人も多いのではないでしょうか?
では、そんな恐ろしい名前を持つ彼岸花の、
名前の由来や別名、
そして花言葉をご紹介します。
彼岸花の花言葉やその由来とは
まず、彼岸花の花言葉から見ていきましょう。
彼岸花の花言葉は、
- 情熱
- 独立
- 諦め
- 悲しい思い出
- 思うはあなた一人
などというものがあります。
「情熱」「思うはあなた一人」
というのは特に問題ありませんが、
「諦め」「悲しい思い出」
というのはあまりよくありませんよね。
実は彼岸花というと、
赤い色というイメージがありますが、
白い花もあるんです。
こちらの花言葉は
- また会う日を楽しみに
- 想うはあなただけ
というものがあります。
ではなぜこのような情熱的な花言葉がある一方、
どちらかというと悲しいイメージの、
両極のような花言葉があるのでしょうか?
その理由として考えられるのは、
彼岸花には毒があるからではないでしょうか?
彼岸花にはその球根はもちろん、
茎や花まですべてに毒が含まれています。
その為、動物などが畑や田んぼに入らないように、
その周りに植えていたんですね。
綺麗な花なのに怖く感じられるのも、
そのためでしょうか。
彼岸花の毒の強さは、
1本の花でネズミ1500匹分の致死量があります。
というですよ、
かなり強いものだといえますよね。
この強い毒が怖い花言葉の由来となっているのではないかと考えられます。
彼岸花は別名が多くいろんな伝説がある花だったりする
彼岸花は、別名が多い花としても知られています。
例えば、
- 曼珠沙華
- 死人花
- リコリス
などが有名ですよね。
って、ちょっと待ってください。
彼岸花の別名はこんなものではありませんよ。
実は彼岸花には、
なんと1000種類以上もの別名があるといわれています。
その中には、
- 地獄花
- 幽霊花
- 毒花
- 狐花
などというものもあります。
そして、彼岸花には様々な伝説もあります。
その中でもよく知られているものが
中国の伝説。
昔中国で大きな飢饉があった時のことです。
食べられるものは何もなくなり、
外に咲いているのは毒のある彼岸花ばかり。
そこで庶民たちはとても餓えてたくさんの死者が出ました。
しかし、そこの王様は、
彼岸花の毒の抜き方を知っていました。
彼岸花の球根は、
毒さえ抜けばでんぷんの多く含まれた食料になるのです。
そこで王様はたくさんの彼岸花の球根を蓄えて、
飢えをしのいだという事です。
最後に
彼岸花は毒があるため、
子供の頃は触らないようによく言われます。
そしてその球根も毒が含まれるので、
食べることが出来ないといわれてきました。
しかし、彼岸花の毒は水溶性の為、
水にさらすことで簡単に毒を取り除くことが出来るのです。
そして、毒を除いた彼岸花の球根は、
おいしく食べることが出来るんです。
様々な伝説や花言葉、
そして別名を持つ彼岸花。
他にも調べてみるといろいろなことがわかって、
おもしろいですよ。
そんな彼岸花、
私は好きだったりします。